活動報告

う蝕撲滅のための一般社団法人 ACFF日本支部を設立しました

2019年04月01日

この度、う蝕撲滅のための一般社団法人 Alliance for a Cavity Free Future(ACFF)日本支部を設立いたしましたので、ご報告致します。

ACFF は、「2026年以降に誕生する子どもたちは生涯をとおしてう窩を作らない」を地球規模でのゴールに設定した国際非営利組織で、その活動は2017 年現在、世界の26地域に広がっています。

ACFFは、King’s College LondonのNigel Pitts教授のリーダーシップのもと、ブラジルで2010年9月に開催されたFDI総会にて公式に発足しました。現在、ロンドンに本部を置き、以下の4つの目標を設定して活動を展開しています。

目標1: 2026年以降に生まれるすべての子どもたちは生涯をとおしてう窩を作らない

目標2:歯学教育にう蝕の予防およびマネジメントの概念を導入する

目標 3:口腔と全身の健康との関連を視野に入れ、口腔にみられる健康格差を是正する

目標4:包括的かつ地域に適したう蝕予防およびマネジメントのシステムと、それをモニタリングできる環境を整える

ACFF が「う蝕を作らない」ではなく「う窩を作らない」としている理由は、う蝕病変が脱灰と再石灰化のダイナミックな挙動を示すことを強く意識したうえで、「う窩」をターゲットとすることにより、世界的に実現可能なゴールを設定したことにあります。

また、世界の地域を取り巻く環境は様々であることより、上述のACFF本部の4つの目標を達成することを念頭に、各地域が現地の状況やニーズに応じた独自の活動目標を掲げて推進しています。それぞれの活動目標は多種多様であり、より良い教育や公共政策の推進を設定している場合もあれば、小児に代表されるリスク集団をターゲットとした口腔衛生の質の向上を掲げている場合もあります。

わが国のう蝕の罹患状況をみると、平成29 年度学校保健統計調査では、12歳児の平均う歯数は0.82であり、予防が浸透してきていることは間違いありません。しかし、一方で、小児のう蝕にみられる健康格差、学齢期以降の修復処置の急増、そして高齢者の根面う蝕の増加といった、解決すべき問題が依然として存在しています。

このような、わが国特有の問題の解決を図ると同時に、これまでに達成されてきたう蝕予防の成果を、国際的組織であるACFF に参画しながら世界に発信することを目的として、2018年2月4日に一般社団法人ACFF日本支部(以下、ACFF日本支部)を設立いたしました。ACFF 日本支部の活動趣旨に賛同された約40名の臨床医に一般社団法人の「正会員」として登録していただき、スタートを切りました。

ACFF日本支部の活動方針は、生涯にわたって効果的なう蝕マネジメントを促進することです。そこでは、患者、教育者、研究者および行政に携わる全てが、「う蝕は予防できる疾病であるが、幼児から高齢まで生涯にわたってリスクに曝される」ことを、広く強く認識されるよう活動していきます。また、ACFF 日本支部としての達成すべき具体的な活動目標は、以下の3項目を挙げています。

 

活動目標1:幼児の口腔保健の格差を是正するために、地域行政に働きかけて、妊婦および母親教育を充実させる。

活動目標2:生物学的なう蝕のマネジメントを推進するために、歯学教育にICCMS®を導入するよう、歯学部、学術団体、および行政に働きかける。

活動目標 3:高齢者の根面う蝕を予防するために、う蝕罹患に関する実態調査を行い、効果的な予防法を探索する。

 

ACFF 日本支部では、これらの目標を達成するために、臨床・研究・教育のエキスパート、行政および企業の皆様から広く意見を集約しながら、わが国のう蝕予防・マネジメントを推進するための提言を発信するシンクタンクとしての役割があると考えています。一方で、ACFF 日本支部の重要な機能は研究推進であると考えており、以下の3プロジェクトのために組織されたリサーチワークングメンバーが、すでに研究活動を初めています。

 

プロジェクト1. 小児のう蝕にみられる健康格差の是正:SNS活用による保護者への健康情報提供が乳幼児の口腔保健に及ぼす影響の検討

プロジェクト2. モダンクリニカル・カリオロジー教育の強化:う蝕マネジメントツールであるICCMS®の翻訳と卒前・卒後教育への導入の検討

プロジェクト3. 根面う蝕の大模調査および制御法の開発:次世代シークエンス・メタゲノム解析による根面う蝕病態の解明

お気づきのとおり、カリオロジー教育や根面う蝕に関する研究は、私の主宰する歯科保存学教室との活動に直結するものにて、ACFFの国際的ネットワークを活用しながら成果を国際的にアピールできると考えています。

ACFF 日本支部は、第一歩を踏み出したばかりです。来たる10年、わが国の口腔保健を増進すべく志高く取組む所存ですので、同窓会の皆様のご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

一般社団法人ACFF 日本支部では、100名限定の「社員」を募集しています。年費は200,000円で10年間を活動期間と致します。その資金をもとに、政策提言およびプロジェクト研究を推進してまいります。詳細は事務局よりお知らせいたしますので、下記までお問い合わせください。

ACFF 日本支部事務局 学際企画株式会社内  03-3981-7281   acff@gakusai.co.jp

 

 

第 68 回日本口腔衛生学会・総会を主催します

2018年10月31日

第 68 回日本口腔衛生学会・総会を主催します。

 

大会テーマ:「口腔保健がもたらす三方よし:売り手よし、買い手よし、世間よし」

会 期:2019 年 5 月 22 日(水)、23 日(木)、24 日(金)※22 日(水)は理事会等開催

会 場:ピアザ淡海 (〒520-0801 滋賀県大津市におの浜 1-1-20)

ホームページ:http://www.kokuhoken.jp/jsdh68/

各種シンポジウム、クルージングセミナー等魅力的なプログラムを準備中です。

多くの皆様のご参加をお待ちしております。

3DSe-ラーニングがスタートしました

2012年03月18日

寄附講座と学際企画の共同製作による3DSe-ラーニングがスタートしました
詳細は下記動画をご参照下さい。

http://www.facebook.com/video/video.php?v=252152378197037